鎌倉・谷戸の家#1


RECENT ENTRIES
(2021/11/10/10:52:33)
elepa bidg.  エレパーツビル
(2021/10/29/22:55:57)

(2021/10/29/22:52:01)
玄関前の坪庭に対し、このバルコニーは広くとられ、リビングと寝室に面していて、庭の (2021/11/09/17:32:32)
和室(仏間)は、雪見障子を介し坪庭を眺められます。坪庭の奥が玄関となっています。 (2021/11/09/17:30:22)

鎌倉・谷戸の家#1

 設計主旨

 鎌倉の谷戸を深く入った比較的広い敷地に、築26年の既存家屋に増築するかたちで建てられた、専用住宅です。元々は既存家屋とは、別棟として建っていた築70年余の家屋を解体し、既存部に建物の一部を接するように増築されました。家族構成は既存部に、曾祖母・親夫婦・長男、今回増設された家屋には、娘夫婦・子2人の、総勢8人で住む4世代2世帯住居です。既存部の東側に沿うように増築されていて、既存と増築部との建物の隙間(1363o)に屋根を架けて2棟が繋がっています。2棟の隙間は土間の通り庭空間となっていて、増築部の玄関として、また既存との渡り廊下としての用途をもってます。計画は1階部を主階として、リビング・ダイニング・キッチンを配し、リビング北側奥に畳敷き空間を設け、建具で仕切ることにより、客間として使うことも可能です。リビング中央に階段を設置し、上部吹き抜けは屋根レベルまで天井高を確保し、トップライトからの自然光を採り入れてます。谷戸という地形から、山に挟まれていて日照時間が平地にくらべ短いというデメリットを、このトップライトにより解消しています。2階はプライベート空間を配し、主寝室・子供室・浴室洗面所の水廻り空間となっています。構造は木造在来工法を用い既存家屋とは通り庭(玄関)でエキスパンションにして、構造上の縁を切っています。増築部東側は傾斜地に面していて、万一に備え1階の地盤からの立ち上がり部2mを、RC壁としています。

外観;屋根勾配、壁面の位置は、既存母屋に合せて設計されてます。周囲の景観に馴染むように配慮しました。

写真左側に既存母屋があります、その母屋の右側(東側)に増築するかたちで建てられました。

既存部(右側)のもともと外壁だったものを、そのまま増地部の内壁とし、玄関になってます。またこの空間が双方を行き来できるようになってます。

1階リビング;奥に畳部屋、右側にキッチン・ダイニング

ルビングを庭側方向に眺めてます、階段上部に開けられたトップライトが、家の中心を明るくするのに、効果的です。

2階子供部屋;将来2部屋に分けて使えるよう、左右対称となってます。