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設計主旨 都心の商店街に建つ、典型的な狭小住宅である。大通りからすこし横丁にはいった立地柄、南側に高いビルを仰ぎ、目の前は赤提灯の灯が揺らめき、朝から夜遅くまで人通りの絶えることのない通りに面している。建て主も当地にて商店を営みながらも、周辺環境とは一線を画した住環境をこの地にもとめた。 とは言え、接道3.3M、敷地面積10.7坪という条件下、またコスト面との折り合いを計り、鉄骨造で外壁・床はアスロックにALC版という乾式構法を採用したことは、かなり早い時期に決定した。 (撮影:わたなべスタジオ) |
夫婦二人だけの住まい、賑やかな通り、採光を望めない等から、平面計画上は外部に対し多くを開口せず、しかし坪庭的テラスや、囲われた吹き抜けには大開口を設け、けっして閉鎖的にならぬよう配慮してある。採光は斜線制限によって生じた勾配屋根のトップライトからをメインとし、吹き抜けや、段板をガラスとした階段を通じ、下の階まで自然光をもたらしている。 |
4層を貫く3つの階段は各階ごとに、あえて異なるデザインを施し、場面展開を意識しながら徘徊することにより、7.5坪の建て坪ではあるが、狭小住宅の狭小さ加減を大いに緩和させている。玄関より潜入し、多様な場面を体感しながら階を重ね、屋上のテラスに沸き上がった瞬間、周辺の切迫する現実的風景に、どれほどこの敷地が狭いものであったかを再認識させられるのである。 |
外観全景(百人町の町屋) test contens |
外観全景(百人町の町屋) |
外観全景(百人町の町屋) |
外観全景 夜景(百人町の町屋) |
門扉 夜景(百人町の町屋) |
リビングルーム(百人町の町屋) |
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