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設計主旨
長野県の山あいに築70年余りたつ古い民家(土蔵+住居)の修復です この10年程は使われておらず ただ放置され朽ちていくの待つ状態でした このたび取り壊すか再生するかという課題に 修復すればまだ使えるだろうという判断をし修復することになりました
修復以前の状態はあまり芳しくなく 地盤が沈下しておりまた土台や柱の根元が腐食して一部無くなっていました
そこで建物全体をジャッキアップし基礎を新たに増設しました 特に四隅は大きくフーチングが張り出した形状をしています 土台は新しいものに取替え柱は土台天端+450程度の位置で新規の柱を継いでいます 土台と柱を覆うように1階内壁全面を構造合板で仕上げ これが耐震性能を担っています
外壁はもともと土壁に漆喰仕上げでしたが コスト的な条件もありサイディング貼りとしています 道路に面した小屋組みの外壁(三角部)は家紋を残し漆喰を補修を兼ねて塗ってあります |
1階の蔵の内部から引き戸を見たところです 格子から漏れる外光が美しくまた建設当時の戸車や錠前がいい雰囲気です この戸はぜひ残すことになりました |
外壁と窓枠廻りの納まりです 従来の土壁に胴縁を廻しサイディングを貼り付けていますので 壁が約50oふけることになりました その隙間を塞ぐために板金で水切りと三方枠を製作し取り付けています
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