設計主旨;耐震改修
前述したバリアフリー工事に併行し今回は耐震補強もおこないました(震災があったこともあり)リフォームする時壁や床を剥すのであれば一緒に耐震補強することをお薦めします 耐震補強は壁内に筋交いを入れたり基礎を補強したりします ですのでそれ単独で工事を行うと割高な工事費用となってしまいます リフォームと同時なら一石二鳥というわけです
鎌倉の家は1986以前の耐震基準で建てられてますから 壁量も少なく(現行基準の6割程度)基礎も無筋のフーチングの無い布基礎でした
工事内容;基礎の強化→水廻りの床下は既存基礎に鉄筋をアンカーしコンクリートを打ちベタ基礎に 和室(2部屋で20畳+縁側)は畳をめくれば容易に工事が可能なことから やはり既存基礎に鉄筋をアンカーし幅1mほどのフーチングを増設 床が剥すのが難しい箇所(床暖房が入っている)は建物外部にフーチングを打設しました
基礎と柱アンカー→古い家は元々土台のアンカーヵ所が少なくそもそも基礎が弱いので 今回増設した基礎にホールダウンアンカーを直接緊結する納まりとしました
耐震壁→家全体に既存壁量がどれほどかを調べ 壁量計算しバランス良く建物に配置しないといけません 壁を剥すヵ所は筋交いを入れましたがどうしても難しいヵ所には仕口ダンパーを取り付けるという方法もあります |